近ごろは、和室の賃貸物件をあまり見かけなくなりました。
しかし、一人暮らしで毎日使う部屋は、洋室よりも和室のほうが落ち着くと考える方は少なくありません。
この記事は、一人暮らしで和室の賃貸物件をお探しの方、またはすでにお住まいの方に向けて和室のメリット・デメリットなどをご紹介します。
一人暮らしの方が和室の賃貸物件に住むメリット
最近の賃貸物件は洋室が多く、和室の物件があったとしても築年数が経った物件がほとんどです。
そのため、年季が入った物件にはなりますが、家賃が安いのはメリットといえます。
また、和室の収納は、押し入れが収納スペースです。
押し入れはもともと、上段には布団、下段には着物用の横幅の広いタンスを入れる目的で造られています。
そのため、一人暮らしの方の荷物の収納でしたら十分な広さといえるでしょう。
大きなメリットといえるのは、和室に使われる畳です。
畳は日本の風土に適しているからこそ、現在まで受け継がれてきたものです。
まず、畳にはコップを落としても割れないくらいのクッション性があるので、防音効果にもつながります。
さらに、フローリングのようにヒヤッとした感じは受けないので、冬の寒い朝もそれほど足元が冷たくなりません。
畳は、湿度が高い時期には空気中の水分を吸収し部屋の湿度を抑え、乾燥が気になる冬は水分を放出する性質を持っています。
くわえて、抗菌効果や有害物質を吸収する空気清浄効果もあるので、空気清浄機などが不要になることからエコにもつながります。
以上により、1年中快適に過ごすために、和室は理想の部屋といえそうです。
一人暮らしの方が和室の賃貸物件に住むデメリット
デメリットとしては、まず築年数が経っている物件が多いことです。
物件を選ぶ際は、法律が見直されたことにより、耐震性・耐火性など建物自体の強度が上がった1981年6月以降に建てられたものを選ぶと安心です。
また、メリットが多い畳ですが、デメリットもあります。
畳の原料であるイグサは天然素材なので、しっかりと乾燥させないとカビの発生につながってしまいます。
常に乾燥することを念頭に置き、部屋を換気することが大切です。
また、畳を拭く際は、しっかりと絞った雑巾で畳の目に逆らわないよう丁寧に扱わなくてはなりません。
なお、畳の目には小さなほこりや髪の毛が入り込んでいるので、毛の細いほうきで掃いて、浮かせてから掃除機を使用するとダニの発生を抑えられます。