賃貸物件を選ぶ際の重要事項となる築年数について、できたばかりで人気の高い「新築」のほか、もう1つ「築浅」と呼ばれる物件もあり、詳しい方からは優先的に選ばれることがあります。
一見すると似ている新築と築浅の違いは何か、違いやそれぞれのメリットデメリットについてご紹介しましょう。
似ているけど別物?賃貸の「新築」と「築浅」の違いとは
新築物件とされる条件は完成して1年未満であること、入居・使用の履歴がまだないことの2点です。
どちらかが欠けても新築とは呼べないため、新築とされる賃貸は本当にできたばかりの新品で、まだ誰も使用していないことになります。
これに対して築浅は新築と違って明確な定義がなく、不動産会社によって少し異なる場合がありますが、基本的に意味するところは「比較的新しい物件」で、完成から築5年以内の物件が築浅とよく呼ばれます。
具体的な定義は不動産会社によりばらつきがあり、築年数3~10年以内といった違いがありますから、詳細は会社ごとに確認されるといいでしょう。
新築と築浅はそれぞれどんな賃貸になる?メリットデメリットとは
新築は内装も外装もきれいで清潔感があり、住んでいて気持ちがいいほか、新築にはよく導入されている最新の設備を使って快適な暮らしができます。
オートロックや監視カメラ、ピッキングに強い鍵といった最新の防犯設備が導入されていることも多く、女性が安心して暮らせる点もメリットです。
デメリットは、まず人気が高くて入居の機会が限られるうえに、家賃が高くて家計の負担になることです。
さらにまだ誰も入居者がいない物件ですから、内装材によるシックハウス症候群など、実際の居住によりわかる欠陥がこれから発覚するリスクがあります。
このほか、賃貸を探している段階ではまだ建築途中で内覧ができなかったり、工事の遅れで入居日が遅れたりする場合もあります。
これに対して築浅のメリットは、新築ほどではなくても物件が総じてきれいで使用感が少なく、さらに防犯も含めた最新に近い設備を同じく使用できることです。
そして新築ではなくなっているために人気や家賃の相場が少し下がり、入居の機会が新築より増え、家計への負担も軽くなります。
築浅のデメリットは、1度は入居者のいた物件になるため、外観や内装に強い使用感が残っている場合もありえることです。
また、シックハウス症候群など新築に近い物件だからこそ起こり得る欠陥に同じく直面するリスクがあることもデメリットです。